『今の自分にあるもの』

難病になってから。

出来ないことが増えました。


それまで【当たり前】として気にも留めなかったことが。

実は、全く当たり前ではなかった事に気づかされました。


例えば、【走ること】

野球少年だった僕は、何気に足が速かったんです。

全盛期のタイムは50mを6.8秒で駆け抜けてました。

今は左足の痺れと股関節の壊死があるので、足を上手く動かせなくて早歩きも儘なりません。

ちょっと長めの横断歩道でも、渡りきれない時があります(笑)


【人がたくさんいるところに行くこと】

多発性硬化症の進行を遅らせるために免疫抑制剤を飲んでいる関係で、免疫力が下がっていて人よりも感染症にかかりやすいです。

この病気は風邪を引いただけでも重症化するリスクがあるらしいので、あまり人混みには行けません。

でも、飲まないとどんどん進行してしまうかも知れないので、毎日欠かさずに飲んでいます。

このブログで使っている写真では撮影用に外していますが、少しでも感染症のリスクを減らすために、この10年間は365日間ずっとマスクをしています。

これは本当の話で、僕の素顔を見たことのない人も結構います(笑)


他にも、出来ないことを数え始めたらキリがありません。

だから。

出来ることを探すようになりました。


そんなに多くはないけれど、今の僕にも出来ることがあります。

TV番組やDVDで映画を観ること。

本を読むこと。

歌を歌うこと。

笑うこと。

文章を使って想いを書くこと。


『なんだそれ?』

と思われるかもしれませんが。

結構、楽しく毎日を生きています。


今の自分にないものに注目をすると、どんどんしんどくなります。

逆に。

今の自分にあるものを再確認してみると、出来ることが増えるかもしれない。

もしかしたら、自分でも気づいていなかった可能性が眠っているかもしれませんもんね。


皆さんも、ひとつでも多くの可能性を見つけてくれたら良いのにな。

-難病と共に活きる-「ありがとうの手紙」

皆さん、初めまして。 指定難病13の作家です。 多発性硬化症13と特発性大腿骨頭壊死症71の 2つの難病と共存しています。 でも、わりかし元気です(笑) 難病を持った仲間たちへ。 また、発症した頃の自分と同じ気持ちの仲間たちへ。 ちょっとした、元気や勇気を届けたい。 1人で不安になった時、僕も難病です。 誰かがここに立ち寄り、 少しでも楽になれたらいいのにな。

0コメント

  • 1000 / 1000